小径パイプ焼きたい
カーボンパイプ(小径)のまとめです。
パイプはφ23くらいが一番小さかったです。
もっと小さいのも巻けないことは無いですが、めんどくさいです。
まず、マンドレルを製作します。
どこかでアルミの丸棒を買います。
それを旋盤で加工します。
その後、水研ぎやすりでやすります。
小さいマンドレル▼
少し(多少は耐え)段差があると、抜けなくなります。
耐えてるの▼
抜けなくなった時▼
この時は、段差のとこで表面のカーボンだけ切って救出しました。
わんちゃんわんちゃん(0%)といいながら
氷水に浸けていたのはいい思い出です(?)
冷えたパイプ▼
正味、初めてで失敗多数+徹夜で正常な脳みその人は一人もいませんでした。
やはり、徹夜は良くないですね。
やっとこさ作り方
1.離型剤を塗る。
ケムリースと呼ばれる離型剤を使っています。
ケムトレンドジャパン
2.プリプレグを巻く
大切なのは最内層の90度です。
ここさえ超えれば山は下りです。
急がば回れ精神で、ゆっくり着実に曲げていきます。
最内層▼
重ね幅は2㎜です。
1㎜とかでもよいのですが、もし足りなかったら悲しいので、ここは諦めます。
途中▼
押し付けるようにくるくるっと巻く感じにすると綺麗に巻けます。
雑談
最内層の90度は形状維持といわれていますね。
柔らかいものを選ばないと死にます。
冷却時にピキピキ聞こえたらそれは、
繊維が折れた音だそうです。(某会社情報)
45度なんかも極力柔らかい方が良きです。
45度を太いパイプに巻いた後▼
加熱時のひずみは、繊維方向は炭素繊維に依存(?)します。
直交方向は樹脂(マトリックス)です。
マンドレルが長いと90度を巻くときプリプレグ足りないです。
本来90度同士は重ね幅0でも大丈夫です。
その方が段差無くて良いのです。
が、不安だということで結構重ねてますよね。
3.ピールを巻きます。
帯状のピールクロスを巻いていきます。
ハサミで切ればきれいに切れるのに、横着して引きちぎった汚い帯▼
左右のぴらぴらしたとこは無いようにして巻きます。
4.シュリンク巻き
ウインナーに見えます。
5.焼く
もっとウインナーに見えます。
今まで巻いたパイプで薄いのだと4層でした。厚いので20層強です。
厚いの▼
楽しかったです。
おわり