涙(Pivot Plate)
涙(マウントと尾翼の接合部)を何種か作ったのでまとめ。
基本的に回転軸を桁に持ってくるか、外部に持ってくるかの2種類。
桁中心▼
外部中心▼
1年目は何を思ったか、桁中心にしました。
マウント時▼
何となく、この時はマウントとの接合部は3点にしています。M4のボルトを使いました。うーん。何とも言えません。恥ずかしみが残ります。
マウント時アップ▼
前年度は、カーボン部のありとあらゆるところが金属等との接触で欠けていたので、スリーブを使ってみました。
バルサのサンドイッチです。厚さが稼ぎたかったので、何となく初めてサンドイッチしました。
サンドイッチ作成中▼
焼くときに、プリプレグとバルサを一緒にサンドイッチにすると、プリプレグの樹脂でいい感じになるらしいのですが、なぜかこの時は単板にしたカーボンでバルサを樹脂を使ってサンドイッチしました。
加工前サンドイッチ状態▼
完全なる失策と言える加工コスパの悪さでした。切りにくい。やすりにくい。もう、悲しい悲しい。ベアリングなんてはまるのか?って感じでした。
一生懸命暗いお空の下でやすり続けました。
人生で初めて設計・制作をしたので、設計段階で製作の方に、頭が回るはずもありません。まぁ何とかなるっしょ!は技術あって言えることです。素人凡人には何ともなりませんでした。ただただ時間を使いましたが、勉強になったのでまぁいい経験です(?)
ベアリング無しで重さを測ってみた時(真ん中じゃない+秤が汚いは無視で)▼
マイクログラスなんて文化はありませんでしたから、穴をあけるとなんと剥離します!
この時はベアリング(6807)を使いました。1つ26.7g :-(
結局涙一個47gになりました。信じられない重さですね。卵一個分くらいです。
テールの先端に卵8個パック1つ分を乗せていたと思うとやばいですね。
滑り軸受っぽくすればもう少し軽くなりそうですが、桁がφ30の時点で結構軽くするのシビアだと思って、次は外部回転軸にしました。
2年目に外部パターンで2つ作ってみました。
1個目▼
前回の反省を生かして、サンドイッチ状態での加工工程を避けようと思い、パンと具(?)で加工していき、最後にサンドイッチにする作戦でいきました。
パン▼
パン・具・パン▼
金色が軸カバー(?)で、M3のボルト挿入です。金と銀の間で回ります(?)
マウントはカーボン単板(パン)の間に挿入されますが、結局左右の支えが単板1枚という状況で、すごい負荷がかかって、いきました。扱いにくかったです。(翼弦長が長いので、涙長さを短くできないのもある)
付けたらこんな感じかーって時の写真▼
重さは1個7.3gでした。500円玉1枚くらいです。だいぶ軽いです。
この時の単板から、マイクログラスを使っています。
今回の課題は、接着でした。組み立て時の接着工程にもしっかり気を配る必要があると思い知らされた一品です(?)
さて、結局最後に作ったのはシンプルになりました。
マウント時▼
完成したの▼
かわいいですね。個人的にお気に入りです(?)キーホルダーにしたいです。
個人的なこだわりですが、全パーツは240くらいのやすりでエッジを全滅させています。(接着面は除く)
ロハセルを使ったサンドイッチです。
バルサは正直、樹脂を含侵させにくくて嫌いだったので、ぺら班が持っていたロハセルの端材を貰って使いました。
ロハセル(別パーツの写真しかなかった)▼
こんな感じにロハセルを、雰囲気切り出しして、重ねて固定します。ロハセルは樹脂含侵後も加工しやすいので、多少オーバーサイズでも大丈夫です。
涙はスリーブがあるので、サンドイッチにするときのズレが防げます。
カーボンの方▼
8枚重ねるとこんな感じでした。
涙の最終的な重さは一個3.7gでした。10円玉の重さを切りました!! :-)
(たぶん、実装してた感じ、桁穴と軸穴の間の肉抜き、桁回り削減で3.0g近くまで行けた気がする。)
結局シンプルが一番だと気づかされました。
とてつもない大回り(?)をしましたが、まぁ楽しかったので良いです。
あと、前回はカバー+M3ボルトでしたが、TF時にゆるむし、そもそも接合時にナット回すのめんどくさかったので、ROKKOWORKSさんのように棒+βピンにしました。
接合が一瞬です。感動しました。
回転軸▼
こんな感じで作りました。試作はもっといっぱいありますが、しっかりした形になったのはこの3つです。
時間がたくさん消えましたが、いい勉強(?)になりました。